1. はじめに
こんにちは!株式会社Definerのライターチームです!
今回は、Transit Gatewayで3つ以上のVPCを接続する方法について気になりますよね。
実際の画面や、資源を見ながら詳しく解説していきましょう。
2. 目的・ユースケース
この記事では、複数のネットワークを接続するという目的に向けて、AWS Transit Gatewayという技術を活用します。
ITの現場で、Transit Gatewayを使って3つ以上のネットワークを接続したいときに、参考になる情報やプラクティスをまとめています。
3. Transit Gatewayとは
まずは、簡単にTransit Gatewayのおさらいをします。
AWS Transit Gatewayとは、ハブとして働くネットワーク同士を接続するクラウドルーターです。
1:1のネットワーク接続を実現するVPC Peeringと比較すると、Transit Gatewayは複数のVPCを接続可能で、より疎結合なネットワーク構成が可能となります。
また、アタッチメントごとにルーティング設定ができるため、より複雑なルーティングを行うことも可能です。
1つ注意点として、50Gbpsという帯域制限があるため、導入の前に要件を満たすか確認する必要があります。
4. Transit Gatewayで3つのVPCを接続してみる
早速、3つのVPCをTransit Gatewayで接続していきます。
前提として、3つのVPCやRouteTableは既に存在するものとします。
また、各VPCのCIDRブロックは重複していないものとします。
①Transit Gatewayの作成
VPCのコンソールへアクセスし、「Transit Gateway」タブ→「Transit Gatewayを作成」
名前を入力し、その他はデフォルトの設定で作成を実行します。
②Transit Gateway Attachmentの作成
Transit GatewayとそれぞれのVPCを接続するために、アタッチメントを作成します。
VPCのコンソールから、「Transit Gatewayアタッチメント」タブ→「Transit Gatewayアタッチメントを作成」
先ほど作成したTransit Gatewayを指定します。
また、接続するVPCおよびサブネットをリストから選択します。
アタッチメントは、VPCの数だけ(今回だと3つ)必要なので、同様の手順でアタッチメントを作成します。
③Transit Gateway RouteTableの作成
Transit Gatewayのルーティング設定をするために、Transit Gateway RouteTableを作成していきます。
VPCのコンソールから、「Transit Gatewayルートテーブル」タブ→「Transit Gatewayルートテーブルを作成」
先ほど作成したTransit Gatewayを指定します。
こちらも、VPCの数だけ(今回だと3つ)必要です。
④Transit Gateway RouteTableのアタッチ
作成したTransit Gateway RouteTableを、Transit Gateway Attachmentに関連づけていきます。
VPCのコンソールから、「Transit Gatewayルートテーブル」タブ→詳細画面「関連付け」→「関連付けを作成」で、Transit Gateway Attachmentを選択します。
⑤Transit Gateway RouteTableのルーティング追加
作成したTransit Gateway RouteTableに、ルーティングを設定していきます。
VPCのコンソールから、「Transit Gatewayルートテーブル」タブ→詳細画面「ルート」→「静的ルートを作成」で、ルーティングを追加します。
⑥各VPCにアタッチされているRouteTableの設定
このRouteTableは、Transit Gateway RouteTableとは異なるので注意してください。
VPCのコンソールから、「ルートテーブル」タブ→詳細画面「ルート」→「ルートを編集」で、ルーティングを追加します。
これで、ネットワーク的な接続は完了です!
VPCを跨いでpingを打ってみると、無事に到達することが確認できました!
5. 引用・参考記事
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