1. はじめに
こんにちは!株式会社Definerのライターチームです!
今回は、今なぜ世界的にクラウドの流れが来ているのかについて気になりますよね。
実際の画面や、資源を見ながら詳しく解説していきましょう。
2. サーバの歴史 ~オンプレからクラウドへ~
クラウドが台頭する以前は、各社はデータセンター等にそれぞれサーバを保有する、オンプレミス(on-premis)という形態を取っていました。
1997年に南カリフォルニア大学のRamnath Chellappa教授によってクラウドという概念が提唱された後も、しばらくはオンプレミスの時代が続きます。
クラウドの概念が提唱されてから9年後の2006年、現在のクラウド業界のリーダーであるAmazon Web Service(AWS)が、登場します。
続いて2008年にはGoogle Cloudが、2010年にはMicrosoft Azureがサービスを開始しました。
日本では、経済産業省のレポートでも指摘されている「2025年の崖」が迫っていることもあり、クラウドの台頭が進んでいます。
※「2025年の壁」とは... 多くの日本企業にレガシーシステムが残存しており、それが足枷となって2025年以降に最大12兆円/年の経済損失が発生するという可能性
クラウド年表
✅ 1997年 米国のRamnath Chellappa教授によってクラウドの概念が提唱される
✅ 2006年 Amazon Web Service(AWS)がサービス開始
✅ 2008年 Google Cloudがサービス開始
✅ 2010年 Microsoft Azureがサービス開始
3. クラウドとは何か
そもそもクラウドとは何なのでしょうか。
クラウドとは、利用者がITインフラ(サーバなど)を持つことなく、必要な時に必要なだけITインフラ(サーバなど)を利用することができるサービスのことです。
近い例を出すのであれば、カーシェアやシェアサイクルが挙げられるかもしれません。
従来は、車や自転車は自分で購入・保有するのが当たり前でした。(≒オンプレミス)
しかし近年は、自らで車や自転車を保有せず、使いたい時に使いたいだけ使うシェアサービスが台頭してきています。(≒クラウド)
4. クラウドのメリット
クラウドを使うと、企業は何が嬉しいのでしょうか?
オンプレミスと比較しつつ、クラウドのメリットをご紹介します。
イニシャルコスト(初期費用)
✅ クラウドの場合は、無料の場合がほとんど
✅ オンプレの場合は、サーバ機器などの購入費が高額
ランニングコスト(運用維持費)
✅ クラウドの場合は、従量課金のため使用分のみ
✅ オンプレの場合は、サーバの使用にはコストがかからないが、データセンターの維持コストや電気代などが必要
リードタイム(所要時間)
✅ クラウドの場合は、最短その日から利用可能
✅ オンプレの場合は、機器の調達に数週間~数ヶ月を要する
拡張性
✅ クラウドの場合は、Web画面上の設定変更のみで簡易に実施可能
✅ オンプレの場合は、サーバの買い替え・拡張には多くの時間や費用を要する
このような理由から、各社はクラウドを採用しています。
一方で、オンプレにも以下のようなメリットがあるため、目的・用途に応じた検討が必要です。
セキュリティ
✅ もちろん、クラウドも非常に高いセキュリティを実現しています。
✅ オンプレの場合は自社で機器を管理している分、物理的な入室制限など、より柔軟なセキュリティ対策を実装することができます。
カスタマイズ性
✅ クラウドの場合は、一部設定できない項目などが存在します。
✅ オンプレの場合は、自由なカスタマイズが可能です。
5. まとめ
本記事の内容をまとめます。
✅ クラウドとは、必要な時に必要なだけITインフラを利用することができるサービスです。
✅ クラウドサービスは、十数年前に出現し、着実にシェアを伸ばしています。
✅ クラウドを使用すると、コストやリードタイム、拡張性の観点でメリットを享受することができます。
「2025年の崖」が来る前に、ぜひクラウドを検討してみてはいかがでしょうか?
6. 引用・参考
✅ 経済産業省 DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~
✅ 東京大学大学院 理学系研究科・理学部 クラウドコンピューティング
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